「西部北太平洋で採集したウナギ目葉形仔魚の消化管内容物の観察」友田ら, 日本水産学会誌, (2018)をダウンロード

ウナギ仔魚は、クロロフィル極大層の直下に高密度で存在します。その層には、表層で生産された植物プランクトン由来のTEPが多く浮遊しています。ウナギ仔魚の消化管内には、TEP様のゲル物質に加えて、ピコ植物プランクトン様の蛍光性粒子も多数見つかりました。ピコ植物プランクトンは、亜熱帯海域の主要基礎生産者です。細胞膜はタンパク質で構成されるなど、栄養価が豊富です。しかし、細胞サイズが1~2μmくらいと、とても小さいので、従来の研究ではピコ植物プランクトンを捕食するのは原生動物くらいだと考えられていました。本研究により、海洋表層を浮遊するTEPにピコ植物プランクトンが付着して、それが表層直下でも高密度で存在し、ウナギ仔魚の餌になっていることが考えられました。

海洋物質循環を考えるうえでも、大変興味深い研究だと思いました。



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