A.水温,塩分の測定(全地点)

CTDを用いて海底直上から海面までの水温・塩分濃度を測定する。今回使用するCTDはメモリー式なので,その日の観測作業が終了してからデータ回収作業を行う。

B.表面水温の測定(全地点)

表面海水採水用バケツで採水し,それを捨てる。この作業を2-3回くり返し,バケツの温度と表面温度との差をなくす。さらに採水し,棒温度計を入れて温度が定まるまで日陰に放置し(約1分程度),水温を読み取る。さらにしばらく放置し,温度が変化していないことを確認する。

C80 cm口径プランクトンネット鉛直曳きによる仔魚と動物プランクトンの採集(全地点)

観測ウインチを用いて曳網する。ネットを海底上3 mまで降ろし,毎秒1 mの速度で引き上げる。回収後はネット洗浄前にまず底管の標本を1 L標本瓶に移し,その後海水でネットの外側から充分洗浄し,再び標本を底管に集め,標本瓶に移す。鉛直曳標本は保存液の濃度が5%になるように中性フォルマリン溶液を加えて固定する。フローメータ回転数を忘れず野帳に記録。フローメータのキャリブレーションは最後の観測点で行う(020m3回か5回)。

D.小型トロール網による底生魚類の採集(指定トロール地点)

8地点で各12回底生魚類を採集する。投網・揚網作業は基本的にすべて教員と乗組員で行うが,安全な範囲内で学生も参加する。採集された魚類・頭足類・甲殻類の同定と計数,計量(竿秤)を行い,記録する。主要魚類(教員が指定)と同定不能生物は凍結あるいはエタノール溶液保存で研究室に持ち帰り,同定する。

E.魚類測定と年齢査定(入港後あるいは下船後)

入港後あるいは下船後,主要魚類の全長,標準体長,体重,性別,生殖腺重量,耳石の採取を行う。胃を固定保存する場合はフォルマリン使用量を記録する。異体類(カレイ・ヒラメ類)の耳石については真水を入れたマイクロプレートに保存し,その日のうちに年齢を読み取る。耳石透明帯の外縁数を数え,記録。

ノコギリザメ

タラ科稚魚

海洋観測中の風景

CTD観測

80㎝口径プランクトンネット鉛直曳回収作業中

風景1

風景2

風景3

入港時

แก้ไขครั้งสุดท้าย: วันศุกร์, 9 เมษายน 2021, 6:44PM