1変数のデータ解析

はじめに
ここではデータが１種類しかないときの母集団推定や仮説検定の基本的な方法をまとめています。

１種類の質的データ
　あなたのデータが、例えば性別（オス/メス）や勝敗（勝ち/負け）、ある出来事が起こったか否か（例：怒った/怒らなかった、食べた/食べなかった、いた/いなかった）など、質的データで、２つのうちのどちらか（二値）になる属性変数だった場合は、基本的にベルヌーイ分布や二項分布によって母集団推定をおこないます。そして仮説検定の基本は二項検定になります。

　いっぽう、選択肢が２つではなく、３つ以上あるときは、基本的に各選択肢の頻度によって、その母集団の母比率を推定したり、あるいは離散型一様分布によって母集団推定をおこないます。仮説検定の基本は1群のカイ2乗検定です。

１種類の量的データ
　あなたのデータが、例えば長さ（体長、距離、時間）や個数・回数のような量的データである場合は、基本的に正規分布によって母集団推定をおこないます。仮説検定の基本は1群のｔ検定です。