プログラムの実行方法」ページの後半で紹介されている以下の呪文をRで唱えてみましょう。WindowsRの「Rエディタ (Rの画面上部にあるメニューの「ファイル」から「新しいスクリプト」を開くと出てくる白い画面)」やMacRの「文書 (Rの画面上部にあるメニューの「ファイル」から「新規文書」を開くと出てくる白い画面)」に、各自で以下の内容を入力して実行してください。実行するときは、呪文の行にカーソルをもってきて、windowsの場合はコントロールキー(Cntl)とRキーを同時に押します。macの場合はコマンドキー(⌘)とリターンキーを同時に押します。

Rで入力した呪文は、これらのエディタや文書で保存することができます。実際に呪文を実行する画面であるコンソールも保存できますが、ファイル名を指定することができないなど、不便なので、コンソール画面は保存しないようにしましょう。

 R経験者で、以下の呪文の意味がすぐに分かる人は、本節を適宜飛ばしてもかまいません。また、呪文の手入力が大変だと感じる人は、いまは軽く体験するだけということで、Rエディタ(文書)にコピペして実行してみることから始めてもかまいません。

 なお、呪文は全て半角で入力しましょう。その際、スペルミス(dataをdateにしてしまうとか)や、コンマ「 , 」とピリオド「 . 」の打ち間違いや、コロン「 : 」とセミコロン「 ; 」の打ち間違いなどに気をつけてください。シャープ「 # 」の後ろや、2つのダブルクオテーション「 "文字" 」の間以外は、空欄も全て半角で入力してください。

c(1, 2, 3, 4, 5)
c(1:5, 3:1)
c("A", "B", "C")
x <- c(1, 2, 3, 4, 5)
x
y <- c(1:5, 3:1)
y
z <- c(rep(3, 4), rep(c(1, 5, 10), c(2, 3, 4)))
z
a <- c("A", "B", "C")
a

#ここでRの呪文に補足するメモ書きについて説明します。この文章の冒頭で記しているように、Rでは、#のあとの文章は、リターンキーで改行されるまで「無視」されます。そのため、エディタ(文書)ファイル上に呪文の意味などをメモ・保存しておきたいとき、#を付してから文章を入力しておくと便利です。

#不等号とマイナスの組み合わせ <- は「矢印」であり、namaec() のカッコ内のデータを代入するという意味です。矢印は、どちら向きでもOKです。
c(1, 2, 3) -> kazu

kazu
#矢印を逆向きにしました。これは
kazu <- c(1, 2, 3)  #
と同じです。
kazu

#ダブルクオテーション「 " 」は数字以外のデータの場合に使います。
namae <- c("taro", "hanako", "
和田") 

#データの名前は xとかyなどとするよりも、具体的なnamaeなどの方が分かりやすいです。またRでは大文字と小文字を「違うもの」として区別します。だから、namaeNamaeに別のデータを代入できます。
Namae <- c("cat", "dog", "fish")
namae
Namae

#なお、Rの呪文ではコンマやカッコの後などに半角スペースを入れなくてもかまいません。半角スペースを入れておかないと、あとで呪文が読みにくいという欠点がありますが、入力は速くなります。半角スペースを入れずに入力すると、
c(1,2,3)->kazu  #
例えばこうなります。

#次に、上で唱えられていたy <- c(1:5, 3:1)について解説します。コロン「 : 」は、等差数列の呪文seqの簡略型です。
seq(1, 4, 0.5)

#seq
sequenceの意味です。上記は1から4までの0.5間隔での数列です。

3:1  #これはseq(3, 1, 1)と同じ呪文です。
seq(3, 1, 1)

#したがって、
1:5も、seq(1, 5, 1)のことです。
0:50
seq(0, 50, 1)

#今度はrepです。
rep("a", 4) 
# rep
replicateの意味です。ここでは"a"4つ複製します。

rep(3, 10)  #同様に、これは310個複製するという呪文です。

#では、上で登場したzの意味も考えてみてください。

z <- c(rep(3, 4), rep(c(1, 5, 10), c(2, 3, 4)))
z

#zと入力するとこのような数列が出力される理由が分かったことと思います。

#なお、?を頭につけて呪文を唱えると、help画面を呼び出すことができます。

?rep
?seq

#英語が苦手という人も、help画面の最後のExamplesを実行してみると、各呪文をどのように使うのか、なんとなく分かると思います。よく使う呪文は、だんだん使い慣れるので、まずは「なんとなく」で十分です。

Última modificación: martes, 29 de diciembre de 2020, 12:41