海洋資源科学実験Ⅲ
海洋観測データ解析【担当 上野】
水産学部附属練習船おしょろ丸は、数多くの海洋観測を実施してきました。その中でも東経155度南北ライン観測は、1980年代から継続的に実施されており、そのデータは本州東方海域の長期変動を知る上で大変貴重なものです。本実験では、おしょろ丸155°E観測を例に、海洋観測データから海洋内部の時空間変動を調べるデータ解析方法を学びます。
2006年5月に実施されたおしょろ丸海洋観測で得られたデータ例
水産情報工学,数値流体解析【担当 安間・高橋】
〜飼育水槽内に発生する流れ場の可視化
養殖生産において、仔魚時の遊泳力は乏しく、水槽内の流れ場による影響を受けやすいことから、水流の設定によって大量斃死が発生することが知られています。本実験では、見た目で確認できない養殖水槽内の流れについて、CFD(Computational Fluild Dynamics)解析と可視化実験を用いて解析します。
飼育水槽模型の流れの可視化実験
CFD解析による飼育水槽模型内の流場シミュレーション
画像処理を用いた行動計測【担当 米山】
数ある行動計測手法のうち、対象魚に非接触・無負荷である画像処理を用いた行動計測に焦点をあて、映像・画像データの画像処理を行い、魚(動体)の位置検出・追跡方法について学習します。
映像のフレームごとに魚の位置を画像処理で検出し、トレースすることで移動軌跡を自動で描画できます。移動軌跡の解析で遊泳速度、曲率、水槽壁との距離等を把握して行動パターンを把握できます。
最終更新日時: 2020年 09月 20日(日曜日) 16:35