全海洋のケイ酸分布
海洋表面(0 m)と密度躍層(750m)、深層(3000m)における珪酸濃度の水平分布を下に示します。珪酸も栄養塩成分なので、海洋における分布はNO3-やPO43-のそれと似ている。つまり、表層でSiが珪藻殻(Opal; SiO2)に固定されると、表層水中の珪酸濃度が低下します。深層に運ばれた珪藻殻が分解すれば、深層水中で珪酸濃度が上がります。したがって、深層循環の出発点(北大西洋深層)より終点(北太平洋深層)で珪酸濃度が高いのが特徴です。
全く同じなら、先ほどのリン酸塩で主要栄養塩3成分の全球分布を代表させて終わります。何か違いがないか、見てください。
「アレ? 同じ栄養塩主成分なのに、先のページで見たリン酸塩の水平分布と微妙に違うぞ!」と、この時点で気付いた人はエライ!偉すぎます。凡人は気が付きません。気付かず、悔しい思いをした人は次のページを見て、主要栄養塩成分の水平分布を比べてみましょう。
最終更新日時: 2020年 05月 26日(火曜日) 15:18