<実施した内容>

私は、12/6からCREEN人材育成プログラムに参加しました。沖縄から北海道への旅だったため、移動だけで1日のほとんどを使ってしまいましたが、夜ご飯には函館名物のイカ飯や鮭とばなどを食べ、函館の海の幸を楽しみました。飛行機の中やホテルについてからの時間を利用して事前学習用の動画も視聴しました。

二日目には、初めて漁船に乗り生簀で餌やり体験をしました。その時に飼育されているニジマスの様子も観察でき、群れで泳ぐ姿や餌を飛び跳ねながら食べる姿を見ることができました。お昼ご飯は北海道大学の学生にお願いして函太郎に連れて行ってもらい、海産物を頂きながらお互いの考えや悩みを共有しました。午後の工場見学では、加工から保管までの過程を見学し、普段口にしている食べ物がどのような工程を経て手元に渡るのか、その一部を垣間見ることができました。講義では函館の水産業の現状や、函館サーモンの生産過程について学びました。その後はサーモンの試食を行い、北海道サーモンの美味しさ、他のサーモンとは何が違うのかを実際に感じられました。ディスカッションの時間では、「水産業のAI化の利便性や懸念点」「養殖においてサーモン以外の候補があったか」などの質問をさせていただき、ご回答をいただきました。そして現地解散後は、友達と函館を観光し、函館の海の幸の魅力を再確認しました。


<学びや発見のあった部分・自分 自身が変化した部分>

このプログラムを通して学んだことの一つに、水産の現場の過酷さを知って、美味しい海産物を食べられることのありがたみを感じた、ということが挙げられます。いつもは何気なく口にしていた海産物について、その生産過程や生産者の気持ちを知ったことで感謝の気持ちを感じるようになりました。たくさんの人の努力によって自分の手に商品が渡ってきたということを考えると、より美味しく感じます。また、新しい価値観として、過酷な現場=不幸せではなく、やりがいを持って働く人がいることも知りました。昨今の学生は「いかに楽な生活を送るか」ということが重視される傾向にあると感じますが、自分がそうだったようにやりがいを感じて仕事をしている人と関わることで見直される部分があるのではないかと感じました。また、函館の水産業の現状については、それまで全く知らなかったため、イカの漁獲量が急激に減少していることなどを知った時には驚きました。そして、燃料費の高騰や漁獲量の減少について知ったことで、今まで「高いと嫌だな」としか感じなかった水産物商品の値段を見る目が変わりました。そして、講義で事業性を担保するためには、「出口」も重要だと学び、琉球大学を含む他大学でも興している新規事業について、需要の創出については他企業と連携することが効果的なのかもしれないと感じました。


<これまでの授業や体験と何が異なるのかの省察>

今回のプログラムでは、他の授業では冒頭でしか触れられない、水産の生業の部分に深く関わることができました。また、実際に北海道サーモンを試食したことや、函館の海産物を食べることでその価値を実感したことも、他の授業ではできない体験だったと感じています。消費としての視点と生産者の視点の両方を体験したことで、函館の水産業の実態を感じることができたように思います。そして、他大学の学生と交流し、修士の学生ならではの悩みを相談し合えたこと、逆に全く違う場所で研究をしているからこその異なる価値観や体験を共有できたことも貴重な体験でした。海に近い観光地であるという共通点や、南北の大きな隔たりがあるが故の相違点がある沖縄と函館には、共有しあうべき事柄がたくさんあるように感じました。


<さらなる要望>

十分充実した、貴重な体験を得ることができましたが、さらなる望みとしては、漁師さんのお話も聞いてみたかったということが一つ目として挙げられます。また、普段勉強・研究している技術開発の部分にもっと触れることで、自分の経験の活かし方を見つけられたらもっと楽しくなるのではないかと感じました。最後に、学生のアイデアや意見をもっと素直に伝えられる場が欲しかったと感じています。一例としては、実習中に1時間ほど時間を設けて、プログラムの体験を通して生まれたマーケティングや生産技術に関するアイデアを発表し合うなどの機会があると良いのではと思いました。企業の方などから情報をインプットさせていただくだけではなく、少しでも水産業に貢献することを目標に、自分たちにできることをアウトプットする機会があれば、学生の意識改善にもつながるのではないかと思います。




แก้ไขครั้งสุดท้าย: วันจันทร์, 16 ธันวาคม 2024, 8:52AM