太平洋におけるアルカリ度と全炭酸の鉛直断面図
南極底層水が北上するにつれて、底層ではアルカリ度とDICが増加します。北太平洋高緯度の深層水で、最も高くなります。その特徴をもった水が深度2000~3000mで南下して、南緯45度付近まで到達しているように見えます。海水中でアルカリ度を大きく変化させる要因が炭酸カルシウム粒子の溶解です。深層循環の終着の北太平洋亜寒帯域の深層では、炭酸カルシウム粒子の溶解が最も進んだ海水が流れてきていて、アルカリ度も高くなっています。
最終更新日時: 2020年 05月 25日(月曜日) 09:21