地球の気候変動は炭素収支の歴史でもあります。地球が形成されて間もない頃の大気(二次大気)の二酸化炭素は大気組成の97%を占めて、二酸化炭素分圧は40気圧にも達していました。(海洋が安定して存在する前には、もっと多くの二酸化炭素とともに水蒸気が大気をなしていたと思われます)現在の地球大気は1気圧で二酸化炭素は380ppmなので、現在の10万倍もの量です。現在、地球の炭素のほとんどは石灰岩として地殻に固定されています。その量は107 ~108 Pgにも達し、大気中の二酸化炭素量の1万倍以上に相当します(北野, 1997)。以下に、大気中の二酸化炭素が地中に隔離された歴史をみます。




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