日報8月4日
この日は氷河チームに同行し、氷河上で行われる、「GPS測量」、「ドローン測量」、「氷河表面の観測」の三つの観測を取材した。
朝8時にゲストハウスを出発し、まずは山を迂回し氷河末端から流れ出る川まで歩いた。道のない荒野は浮石が多く歩きにくいが、氷河チームの面々は軽快に歩いていくのでついていくのがやっとである。川を遡り、モレーンを超えると氷河末端に辿り着いた。氷河上に上ると表面はザクザクとしていて比較的歩きやすく、クリオコナイト粒で黒くなっていた。氷河上をしばらく進むと最初の観測地点についた。
最初の観測を終えた後に数地点で同様の観測を行い、機材デポ地点に向かった。デポでお昼休憩をとった後に、氷帽上部に向かった2人と、ドローン測量を行う4人に分かれた。氷河チームがドローン測量を行っている間に、持参したドローン研のドローン(Air 2S)で空撮を行った。氷河上には、氷河やその上に積もった雪が溶けてできた、たくさんの小川ができていた。また、氷河の中央にはそれらの川が集まってできた幅深さ2メートルほどの川ができていた。川は水で削られて蛇行を繰り返しており、さながらウォータースライダーであった。川の下の氷の色か、驚くほど綺麗な青色をしていた。
全ての観測を終えてゲストハウスに戻ってきたのは19時ごろであった。自分の荷物しか持って行かなかったにも関わらずとても疲労を感じ、自身の日頃の運動不足と、日々ハードな観測を行っている氷河チームの人達のタフさを感じた。
濃い霧の中観測地点で止まりつつ氷河上を歩く
氷河や雪の解け水によって氷河が削られてできた川
人と比べるとわかるようにかなり深く掘れており、落ちたら助からない…
デポ地点で打ち合わせを行う。
時間と標高が増すにつれて霧が晴れ、遠くまで見通せるようになってきた。
氷帽上を歩く様子(撮影:大谷寛礼)
সর্বশেষ পরিবর্তন: সোমবার, 19 মে 2025, 9:49 AM