滞在地カナックでの生活
- 現地での食生活
滞在地カナックでの食生活について
カナックのゲストハウスでの食事は自炊となる。カナックにはPilersuisoq(国営の複合企業体KNI)というスーパーマーケットチェーンがあり、食料品や服などの生活雑貨だけでなく、猟銃や工具等およそ生活に必要なものがなんでもそろっている。カナックの店舗には年に2回、ロイヤルアークティックによる物資供給が行われるらしいが、それにしては食材のバリエーションは豊富であった。驚くことにパプリカやキュウリ、ジャガイモや日本では見たことのない三角形のキャベツ等、生野菜が販売されていた。肉はすべて冷凍で販売されていた。
食事は、ある程度毎回交代しつつ夕方に手の空いているメンバーが作り、厳格に料理当番が決められているということはなかった。朝食は誰かがパンケーキやクレープ、フレンチトーストを焼いてくれる日もあったが、ほとんどの日はバーガーのバンズに好みの具材(ハム、チーズ、ピクルスなど)を挟んだり、シリアルと牛乳などで簡単に済ませたりした。昼は冷凍のピザや手羽元をオーブンで焼く場合や、朝と同様にバーガーを作ったり、調査があった場合は弁当として作ったバーガーを持参したりした。夜はその日の担当者によりかなり凝ったメニューが作られる場合があった。そのほか、イッカクの生皮やアークティックチャー(ホッキョクイワナ)など食べたものの詳細については各日報に記してある。
1枚目:カナッペ 2 、3枚目:野菜をオーブンで焼く様子 、調理も簡単な冷凍の野菜は野菜不足解消のために重宝した。
盛り付けや配膳は皆で協力して行う。夕食は皆でテーブルを囲むことが多かった。
冷凍のピザはすぐに用意できるので重宝した。カリフラワーとパプリカの卵炒め。冷凍の肉はたいていおいしい。
三角形をしたキャベツと、ポトフ。味は普通の丸いキャベツと変わらない。
屋外での調査には行動食が欠かせない。
- 現地の様子
カナックは正式には、デンマーク領グリーンランド自治区、アヴァンナータ基礎自治体(Avannaata Kommunia)、カナック地域、カナック(Qaanaaq)である。カナックには空港があり、空港から町までは土を盛ってできた道路があるが、夏季に氷河の解け水によってできる川の流路を横断しているため、頻繁に橋が崩壊する。
カナックは犬ぞり文化の残る地域であり、海岸沿いにはたくさんの犬がつながれている。犬は生まれてから6か月までは村の中で放し飼いにされており、歩いている人を見つけて寄ってくる。まだ子犬とはいえ、だいぶ大きく、雨でドロドロの日などにとびかかられると服が汚れるので遠慮してほしい。。子犬のうちは警戒心がないが、成犬になると警戒心が強い犬が多い。
Sửa lần cuối: Thứ Hai, 19 tháng 5 2025, 9:41 AM