CLAW仮説からSOLASへ

 1987年以降、CLAW仮説を検証することを大目標に掲げて、様々な研究プロジェクトが行われてきました。それらのプロジェクトを通して、国際的な枠組みで大気海洋研究が進められるようになりました。それがSurface Ocean Lower Atmosphere Study (SOLAS)です。 CLAW仮説を検証するのが目的ではありません。地球システムのうち、とくに、大気と海洋との相互作用を明らかにするのが目的で、全世界でその共通課題を認識して、科学を発展させるのが目的です。

SOLASの目的を下の図に示します。


   The scope of SOLAS  (Figure 1 IGBP report 50 (2004), edited by Wendy Broadgate,  Web: www.solas-int.org)





   Diagram to illustrate the domain of SOLAS (Figure 2 of IGBP report 50 (2004), edited by Wendy Broadgate,  Web: www.solas-int.org)


 本授業の内容のほとんどが、SOLASの一部なのです。個々の研究者が取り組む研究テーマの多くは、かなり細分化されたテーマだと思います。SOLASの枠組みを見回してみると、細分化されたテーマがどのように他とリンクするのか想像が膨らみます。研究者に対して、広い視野を持たせてくれるのがSOLASのよいところです。私(大木)も、研究の当初は、「大気エアロゾル粒子のサイズ分布」という細分化されたところにしか視野がありませんでしたが、指導教員がSOLASのリーダーであったこともあり、海洋化学、海洋生物にまで視野を広げることができました。


上の絵だと、テーマが明確になっていません。2016年に発行されたSOLASの10年プランでは、以下のように、5つのテーマが明示されています。


   Figure 1 of "SOLAS 2015-2025: Science Plan and Organisation. edited by Brévière, E. and the SOLAS Scientific Steering Committee (2016): SOLAS International Project Office, GEOMAR Helmholtz Centre for Ocean Research Kiel, Kiel, 76 pp. )



Last modified: Sunday, 10 May 2020, 4:59 AM