9月28日

船内スペース


研究船みらいには研究者が作業するための研究室がたくさんある。そして、観測機材などを保管するスペースも豊富である。写真は体育館ほどのスペースの機材保管庫である。みらいの前身の原子力船むつ時代にはここに原子炉があったという話を聞いた。今は、原子炉が撤去され、機材を保管するスペースとなっている。
みらいは私がこれまで乗船してきた船(2人で一つの部屋を共有)とは異なり、居室は一人一部屋となっている。そしてそれぞれの部屋の人たちが交流するためのスペースもたくさんある。長期航海でストレスを溜めないような工夫が十分になされている。なんとも素晴らしい船である。


船内生活


船での生活がほぼ1ヶ月となった。私の場合、朝から夕方まで採水(海水サンプルを瓶に詰めたりする作業)やサンプル処理(濾紙で海水を濾して粒子を取り出したりなど)の作業をして、夕飯後から朝までは自由時間である。ただ、もちろん自宅には帰れない。帰るのは作業部屋から30秒ほどの居室である。自由時間の過ごし方はさまざまである。船内にあるジムに行って運動をしたり、漫画を読んだり、DVDをみたり、風呂に入ったり、洗濯したり(写真)、メールを書いたり、溜まった陸の仕事をしたりなどさまざまである。もちろんこの間に良く寝て翌日の作業に備える。そして、コックさんが3食おいしい食事を作ってくれる。研究観測に集中できるなんとも素晴らしい環境である。


買い物かご


船の中で最も重宝するものの一つとして「買い物かご」が挙げられる。ボトルに詰めた水は思いの外重い。そして、船の中で採水した後、濾過などをするために運ばなくてはならない。その時に超活躍するのが買い物かごである。スーパーでお馴染みの買い物かごは、重いものを入れても壊れることもない。そして穴が空いているので濡れたまま入れてもすぐに乾く。何も入っていない買い物かごは何個も重ねることができスペース的にも良い。船の中では買い物ができないので、買い物気分を味わうこともできる。まさに海洋研究では超必須アイテムである。