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    • 担当教員 : 宗原弘幸   hm◎fsc.hokudai.ac.jp (◎を@に変更)


    • 海洋生物の生態を学ぶ上で重要な知識や考え方と分析ツール(遺伝マーカー)を北方系生物の研究成果を通じて修得する


      1. 生態研究の基礎は生物相

            生物地理、系統、生息環境、生物の生活史


      2. 生態研究の強力ツール---様々な遺伝マーカー

            分子系統、遺伝様式、非メンデル遺伝


      3. 生物の適応と進化---研究の考え方とツール

            ダーウィン時代の自然淘汰、適応戦略理論、

            ダーウィン以後の自然淘汰


      4. 北の海で勝ち残った魚たちの業(わざ)を知る  

            カジカ類の種・生態の多様性、アイナメ類のゲノム進化


    • 1時限目:北日本における魚類相と変動要因

      2時限目:生物地理学的解析 -分布の段階法則-

      3時限目:アイナメ属の進化 -分子系統と種分化-

      4時限目:カジカ類の生態進化 -交尾と卵保護-

      5時限目:ダーウィンも気づかなかった交配後の性淘汰 -精子競争-

      6時限目:交雑の生態学 -二次的遭遇とクローン-

      7時限目:極域への進出 -不凍タンパク質遺伝子-

      8時限目:温帯性魚類の漂着 -DNAバーコーディング-

      9時限目:寒冷性魚類研究の最近のトピック -遺伝子マーカーを活用した生態研究-


      在宅学習①:形態観察による稚魚の種査定

      在宅学習②:ジーンバンクを活用した稚魚の種査定


    • 北太平洋沿岸は、地球の首飾りと喩えられる島嶼が連なる地形で、そこを寒流が反時計回りに流れる。ここには、海水準変動などによる生息地の分断や縁海への海峡の開通、さらに緯度や深度による環境勾配など、地史と地形の特性に起因する様々な種分化機構が備わっている。大規模な系統解析と遺伝子発現解析で、環北太平洋海洋生物の起源と進化過程を解明する。