【動画説明】
ソナーは船の前方や横方向などの探索ができます。ソナーでは音を機械的・電子的に船の周りに振ることによって,船の周りの生物を探します。さらに水平方向から真下方向までいろいろな傾角で音を出すことが出来ます。そのため、船から離れた魚群を探したり,その動きを予測することも出来ます。この特色を使って,魚群を取り巻くように網をかけるまき網漁業でよく使われます。また,テレビでよく放映される青森県大間のマグロ一本釣りなどのように、遠くにいるマグロを探索し動きを知って魚の前に回り込み、魚の鼻先に餌を流して釣りを行う漁法などで用いられます。
ソナーの画面では,主に画面中央が自分の船の位置となります。また画面が更新されるタイミングで超音波を海中に出しています。船を中心に半径方向がレンジとなり,遠距離なもので2000m,あるいはもっと長いものがあります。魚群探知機に比べて,ソナーでは海の中の探知範囲が拡がり,ほぼ水平方向にも音を出すことが出来るので,比較的表層に泳いでいる魚群の探知も可能になります。また船が近づくと魚が逃げていくかどうか(魚群の逃避行動)も調べることができるようになります。
しかし定量化は難しく,ソナーを使った資源調査はあまり進んでいないので,この実現が急務です。これができるようになると探知範囲が拡がりますので,さらに短時間で広範囲な海域の資源の状態を把握することができるようになります。私たちの研究室でもこれについて力を入れているところです。
【カード説明】
魚群探知機が船のほぼ真下を探索するのに対し、ソナーは船の前方や横方向などの探索ができる。そのため、船から遠く離れた魚群を探索することができる。魚群の動きを予測しながら魚群を取り巻くように網をかけるまき網漁業などでよく利用される。また、テレビでよく放映される青森県大間のマグロ一本釣り漁船にも装備されており、遠くにいるマグロを探索し動きを知って魚の前に回り込み、魚の鼻先に餌を流して釣りを行う。ちなみに、SONARはSOund NAvigation and Rangingの頭文字を取ったものである。