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  • 有機化学実験概要

      生体由来の天然物研究から有機合成の研究まで有機化学の基礎は反応・精製・同定である。さらに、水産化学・食品化学の分野では有機化合物がもつ生理機能も重要となってくる。生体では僅かな構造変化が大きな生物活性の変化にもつながるため、厳密な精製や同定は化合物が持つ機能を理解するために極めて重要な技術となる。そこで本実験では主に脂質を素材として用い、以下の基本的な技術および知識の習得を目的とする。

     ① 有機化合物を取り扱う際の基本的な技術、その原理、有機反応の知識を習得する。

    ② 天然有機化合物の抽出と精製についての知識と技術を習得する。

    ③ 機器による有機化合物の分析と同定に関する知識と技術を習得する。

    ④ 生理活性の試験を行い有機化合物が持つ生理機能を知る。


     本実験では実際に自分で手を動かして作業する事に主眼を置いている。そのため、可能な範囲で班ではなく個人で行う実験としている。

  • 有機反応基本操作

  • 薄層クロマトグラフィー基本操作

  • カラムクロマトグラフィー基本操作

  • 第1回 エステル加水分解

  • 第2回 カルボン酸のエステル化

  • 第3回 二重結合への臭化水素付加

  • 第4回 臭化水素の脱離

  • 第5回 エステルのアルコールへの還元

  • 第6回 アルコールの誘導体化とバイオアッセイ

  • 第7回 バニラビーンズからのバニリンの抽出と定量

  • 第8回 バニリンの合成と精製

  • LCMS基本操作

  • NMR基本操作

  • 【関連するまとめコース】