資源機能化学科・増殖生命科学科2年次 学科基盤型科目
担当教員 生物資源化学講座 准教授 安藤靖浩
有機化学は、五大化学(分析化学、物理化学、有機化学、生化学、化学工学)のひとつとされ、化学を扱う誰もが学ばなければならない世界共通の科目です。
この講義では、有機化学に関するいくつかの約束事を覚えながら、有機化合物の性質と反応について論理的にしっかり 説明できるようになることを目指します。
学習内容は例えば・・・
酢酸イオン CH₃COO⁻の構造は である。 OK ?
(実際には2つのC-Oは等価です)
では、どうすれば等価なC-O を表現できるのでしょう。 [共鳴混成体]
フェノールをニトロ化すると3つのニトロフェノールが等量得られる。 OK ?
どうして、こうなるのでしょう。 [芳香族求電子置換反応、反応中間体]
下記の反応 A、B によって、ともにアルコールが得られる。 OK ?
CH₃CH₂CH₂CH₂-Br + NaOH → CH₃CH₂CH₂CH₂-OH + NaCl [A]
(CH₃)₃C-Br + NaOH → (CH₃)₃C-OH + NaCl [B]
このことは何を意味しているのでしょう。 [二分子求核置換反応、遷移状態]
これらの他、水産に関わる有機反応※として求核アシル置換反応も取り上げます。
※関連授業 生産プロセス工学実習 https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/course/view.php?id=738