Topic outline
プランクトン群集
西部北太平洋における表層から深海に及ぶプランクトン群集に関する研究
~分類群ごとの深度分布の特徴、亜寒帯と亜熱帯の違い~
プランクトンの採集
採集定点
亜寒帯~亜熱帯に位置する4定点にて採集を行った。
分類群毎のプランクトンバイオマスの鉛直分布
いずれの分類群のバイオマスも水深が増すにつれて減少した。その減少度合いは、従属栄養性細菌 < 単細胞動物 < 植物 < 多細胞動物の順に大きかった。
プランクトンバイオマスに占める各分類群の割合
亜寒帯域(A-C)では多細胞動物が、亜熱帯域(D-F)では従属栄養性細菌と単細胞動物が優占する。
まとめ
- 北太平洋における亜寒帯~亜熱帯域に位置する4定点にて表層から大水深(5800 m)におよぶ全プランクトン群集(植物~多細胞動物)のバイオマスを定量した。
- プランクトン全分類群ともバイオマスは深度が増すにつれて減少していたが、その減少度合いは分類群により異なり、従属栄養性細菌<単細胞動物<植物<多細胞動物の順であった。
次の講義
代表的な動物プランクトンであるカイアシ類について紹介します