Diagrama de temas

  • 0)講義全体について

     現代の研究開発業務において分析機器を用いない事はあり得ません。分析機器はその対象や目的によって多様でありますが、基礎的な作動原理には共通性も多く、一つをしっかり身に着ければ他の機器にも応用が利くようになります。

     本講義では生体分子の分離分析について、水産学部で利用可能な機器から基礎的かつ汎用性の高い機器を選び、研究で利用できる実践性と新しい分析を行える応用性を身に着ける事を目標にしています。

     講義の内容は下記トピックに示す通りです。順番は年間の授業スケジュール等によって若干変化します。

     成績は毎回の小テストとレポートでの積み上げ型の評価と、期末試験による評価のいずれかで行います。両方選ぶ事もできますが合算はしません。

  • 1) 有機化合物の構造と物性

     機器分析化学を受講する上で必要な、有機化合物に関する基礎的な知識を再確認します。有機化合物が持つ物性にはどの様なものがあるのかおよび有機化合物の構造単位の確認を行います。

  • 2)質量分析① 原理と種類およびスペクトルの読み方

    化合物の重さを分析する質量分析器の原理や種類、得られるデータの解釈について説明します。
  • 3)質量分析による構造決定

  • 4)電磁波と吸光および可視紫外分光分析

  • 5)赤外分光と1H NMRの基礎

  • 6)1H NMRのデータ解析

  • 7)13C NMRと発展的な利用法

  • 8)クロマトグラフィーの原理と種類

  • 9)クロマトグラフィーの機械化と検出器

  • 10)クロマトグラフィーの利用法

  • 11)生体高分子の機器分析 ①核酸

  • 12)生体高分子の機器分析 ②タンパク質

  • 13)立体化学とその決定法

  • 14)オミクス解析

  • 15)北大水産学部にある分析機器と利用法