單元大綱

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    • 担当教員 

      向井 徹 ( 大学院水産科学研究院 ) 髙津 哲也 ( 大学院水産科学研究院 ) 山本 潤 ( 北方生物圏フィールド科学センター(函館) )

      長谷川 浩平 ( 大学院水産科学研究院 ) 笠井 亮秀 ( 大学院水産科学研究院 )

    • 毎年,8月下旬に3―5日間,北海道噴火湾で実施中。

      噴火湾はかなり独特な海洋環境で,本来なら水温が上昇する時期である4~7月に,オホーツク海の流氷融雪水を起源とする低温・低塩分な「沿岸親潮」が流入して海表面を覆うため,なかなか昇温せず,夏季でも低水温環境が保たれます(この時期に霧が出やすいのも,この低水温のせい)。しかし湾内の最大水深はおよそ98mで,有光層(太陽光が届いて光合成ができる層)の範囲にあるため,高い基礎生産が期待できます。

      底曳網実習で採集された魚類
      このため,本来なら水深200mくらいに生息する冷水性の底生魚類(例えばアカガレイ)が,水深100mより浅い湾内に多数生息し,高い基礎生産に依拠した海底上の腐食連鎖網が形成されています。

      この実習では,底曳網による底生魚類の採集と,海洋観測によってこのような特殊な噴火湾の環境を理解することを目的としています。

      トロール網揚網中

  •  海洋資源科学科