一般
下と同じ内容です。
下と同じ内容です。
ピペッター(使い捨てチップを使い、ダイヤル調整で液体を計量するピペット)は便利です。必ず守ることは、一つ前のコースで説明しました。その上で、実験を正しく行うのに必要なコツを説明します。
ポイントは、
1) 実験に使う試薬や器具を汚染しないこと
2) 正しい容量を確実に吸い取り、目的の容器に入れること
です。
ピペットチップの先端は、液面下にあることが大事ですが、不必要に深くまで入れすぎないほうが良いです。
とくに、容器の底にチップ先端が接触していると、液体を吸えないことがあります。当たり前ですね。
試薬ボトルやピペットの外側を汚染しないように、垂直に降ろして、微動だにせず、垂直に上げましょう。
ピペット職人の気分で、自ら機械のように操作できるとよいです。
エタノールやメタノール、アセトンをピペットのチューブ(チップ)に吸い取ると、ピペット内で揮発します。
ピペット内で揮発すると、内部の圧力が高まって、チューブ(チップ)先端から液が滴ってしまいます。
それを防ぐには、使う前に、ピペット内をその気体で満たしておけばよいです。
粘性の高い液体(硫酸など)を正確に計りたい場合、二段目までピストンを押し込んだ状態で液体を吸い上げます。
★ ピペットの最大容量よりも、少な目にダイヤルを設定しなくてはなりません。
排出するときに、一定量吐き出します。残りが生ずるので、捨てます。
海水の栄養塩を測定するときは、表面活性剤(洗剤)入りの試薬を数多く調整します。ピペットで吸い取ると、どうしても泡が発生して、その泡がピペット本体に入ってしまいます。それを防ぐには、泡が発生する前に、チューブ(チップ)を外してしまいます。
★ 洗剤入り試薬は、ピペットではなく、可変量分注器(ニチメイトステッパーなど)を使う方がよいです。