応用問題3)
超高精度な電子天秤でヨウ素酸カリウムを10.000
mg量り採り、メスフラスコ(100mL)に入れた。メスフラスコの標線まで水を入れて(メスアップして)、完全に溶かしてよく混ぜた。この溶液をホールピペット(10.0mL)で量り採ったとき、溶液10mL中に含まれる溶質の質量を誤差を含めて計算せよ。なお、天秤と各容量器具の精度は以下の通りである。
超精密な電子天秤の精度 :±0.0005mg
ホールピペット(10mL)の精度:±0.02mL
メスフラスコ(100mL)の精度 :±0.12ml
ヨウ素酸カリウム(10.0±0.0005mg)をメスフラスコの水(100±0.12mL)で溶解させたときの、溶液の重量濃度は、(10.000±0.0005mg)/(100±0.12mL) mg/mLである。
ヨウ素酸カリウム溶液の重量濃度:0.100±0.00012 mg/mL
この溶液を10.0±0.02 mL量り採って含まれる溶質質量は、
(0.100±0.00012 mg/mL)×(10.0±0.02 mL)= 1.0000 ±0.0023
mg
と計算される。
例題1)では、天秤精度が±0.05で、1.0000 ±0.0055 mgの結果が得られた。
例題2)では、天秤精度が±0.5
で、1.00 ±0.05 mgの結果が得られた。
例題3)では、天秤精度が±0.0005
で、1.0000 ±0.0023 mgの結果が得られた。
例題
1)の天秤に比べて、例題
3)では
100倍も高精度な天秤を使ったのに、誤差は半分にしか減らなかった。
100倍も高精度な天秤は、お値段は100倍以上もするでしょう。