大学生の研究指向性を早期に拓くため、水産学部2年次のグループワークインタビューによる授業(2022年~)、全学1年生を主な対象としたグループワークインタビューによるオフカリキュラム教育(2023年)を実践してきました。受講生はLASBOSや研究データベース等の学術資源をもとにして関心のある研究テーマを主体的に探索し、グループワークで調査を行い、疑問や課題を明確にしたうえで、研究者・実践者にインタビューを行います。これらの内容をまとめるとともに、SDGsや社会実装をゴールとしたアウトプットを構想する取り組みです。
これらの教育実践をもとに、2024年からは全学1年生を対象にフレッシュマンセミナー「海や水産の研究を学ぶグループワーク」を開講します。グループワークで取り組む複数テーマに「養殖」を加えて、3大学連携を教育・学修に活かしていきます。
全学教育科目(一般教育演習)フレッシュマンセミナー:海や水産の研究を学ぶグループワーク
開講時期:2024年、2学期 単位数:2
授業の目標:北海道大学では、複数の部局で海洋について学ぶことができます。水産増殖や食品についても広く学ぶことができます。本授業では、北海道大学における、海洋学と水産科学(増養殖や食品化学)の研究をグループワークで調べてもらいます。その研究内容に関心を持つとともに、その研究の教員や大学院生にインタビューをして、研究活動や研究者の生活を知ることも目標とします。水族館や博物館での仕事もインタビュー対象に含めてもよいです。地域的特徴の異なる、沖縄(琉球大学)や長崎(長崎大学)の研究者や学生と意見交換をして、地域間の共通点や相違点を見出し、新たな活動のヒントを得ることも目指します。グループワークを通して、仲間を作り、ディスカッションをして意見をまとめること、共同で成果物を作りあげることを学んでもらいます。(詳細は北海道大学シラバスで ”海や水産の研究を学ぶグループワーク”を検索)