섹션 개요

    • 函館マリカルチャープロジェクト:
      海洋環境の変化に伴い、主要魚種であるイカや天然コンブの不漁が続き、函館の主要産業である水産業や観光業への影響が懸念されています。このような状況を打破すべく、寒冷環境及び北海道大学水産学部・北海道立工業技術センターの存在などの地域の優位性を活かした研究開発と人材育成によるイノベーションを起こして地域活性化を図るため、函館市を事業主体として令和4年度の内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」に申請・採択されました。キングサーモンとマコンブの完全養殖の研究開発、さらには先駆的な取り組みとして、魚類養殖により排出されるCO2を海藻養殖により吸収する地域カーボンニュートラル(RCN)による水産増殖研究を推進し、地域で養殖産業群を形成します。その現場での実践的な教育研究により企業と若者を集め地域に定着させることで、持続可能な水産・海洋都市の実現を目指すものです。(https://mariculture.marine-hakodate.jp/overview/greeting/


      人材育成の特長
      函館マリカルチャープロジェクトでは、地域の大学生・大学院生のためのCREEN人材育成プログラムを実施しています。CREEN 人材育成プログラムとは、函館市の主要産業である水産業を持続的に発展させるため主に地域カーボンニュートラル(RCN)養殖産業において即戦力となる専門人材(起業家[アントレプレナー]、水産業の即戦力者、地域コーディネーター等)の育成を目指す人材育成プログラムです。 内閣府「地方大学・地方創生交付金」の採択を契機に北海道大学水産学部に設置された地域水産業共創センター(RFC)が運営を行っています。
      ( *地域カーボンニュートラル:魚類養殖が排出するCO₂を海藻養殖や地域の天然海藻資源が吸収するCO₂でオフセットし、その地域全体で養殖業のカーボンニュートラルを目指すもの * CREEN:Creative&Cooperative(創造性豊かで協調性のある人材)、Realistic(現実主義で実学を推進できる人材)、Entrepreneurial&Energetic(起業家精神を持ち何事にも挑戦する行動力のある人材)、ECO(環境と経済を両立させることができる人材)、Naturalized(函館を愛し函館に住み続けたい人材)の頭文字です。)https://www2.fish.hokudai.ac.jp/rfc/creen.html


      この他、北海道大学水産学部では、海洋・水産における教育研究共創を推進する水産科学未来人材育成館の整備・運用、海や水産の教育研究コンテンツをまとめた学びのオンラインプラットフォームLASBOSによる幅広い年齢層への教育・普及、大学生の早期研究指向性を拓くための新しい教育実践を実施しています。

    • CREEN人材育成プログラムとは、函館市の主要産業である水産業を持続的に発展させるため主に地域カーボンニュートラル(RCN)養殖産業において即戦力となる専門人材の育成を目指す人材育成プログラムです。 現在、下記の取り組みを推進しています。

      1)職業意識調査をはじめとした中・高校生向けの取り組み

      2)CREEN人材育成カリキュラムを主とした大学・大学院生向けの取り組み

      3)地域の水産業を中心とした課題発掘・対策の企画を実施する学生団体を支援する取り組み

      プログラム全体についてはこちらをご覧ください。

    • 国立大学法人には、知のインフラ基盤として社会に価値を提供し続けることや、多様な個性を生かして社会と新しい価値を共創していくことが求められており、そのためにも、多様なステークホルダーと積極的に関わり合い、地域との連携・支援活動を行う施設と、地域課題の解決に資する研究成果や活動を発信する先導的な情報発信拠点になることが求められます。社会の様々なステークホルダーと一緒になって、より高度な知と付加価値を生み出し、創造活動を展開する「共創」への変化は、地域・社会への貢献に資するとともに、グローバルな課題への対応など、世界的な貢献を果たすことも可能となります。また、企業との連携は、企業の研究開発に対する姿勢や進め方等を知る機会であるとともに、企業が求める人材のイメージを明確に持つことができる貴重な機会であるため、こうした機会を増やすとともに、企業で働く人にとっても地域人材の育成機会が得られるようリカレント教育を充実することが重要です。こうした観点から、本施設には、学修機能(まなぶ),企画・作成機能(つくる),展示・情報発信機能(みせる)の3つの機能を持たせ、各機能の好循環を目指します。

        

      水産科学未来人材育成館『基本計画書』より

      https://www2.fish.hokudai.ac.jp/infomation/25871/

    • LASBOS(ラスボス)は、Learning and Study by Balance de Ocean Systemの略でオンライン教育システムの名前です。

      教育システムプラットフォームとして普及している「Moodle」と動画共有サイト「YouTube」用い、独自のオンライン教材を開発して全世界にインターネット公開します。日本や世界中の人々が海の学問に関心を持ち、北海道大学への進学を目指すきっかけを提供します。北海道大学の学生をはじめ、北海道大学での学びを志す人達が、場所や時間の制約を越え、また分野や学年の垣根を越えて主体的な学びと探究を進める仕組みです。優秀な学生が集い、共に育ち、社会教育への貢献を通して、北海道大学が人類社会に貢献することを目指します。 LASBOSプラットフォームはCREEN人材育成カリキュラムの提供にも活用されています。

    • 大学生の研究指向性を早期に拓くため、水産学部2年次のグループワークインタビューによる授業(2022年~)、全学1年生を主な対象としたグループワークインタビューによるオフカリキュラム教育(2023年)を実践してきました。受講生はLASBOSや研究データベース等の学術資源をもとにして関心のある研究テーマを主体的に探索し、グループワークで調査を行い、疑問や課題を明確にしたうえで、研究者・実践者にインタビューを行います。これらの内容をまとめるとともに、SDGsや社会実装をゴールとしたアウトプットを構想する取り組みです。 

      これらの教育実践をもとに、2024年からは全学1年生を対象にフレッシュマンセミナー「海や水産の研究を学ぶグループワーク」を開講します。グループワークで取り組む複数テーマに「養殖」を加えて、3大学連携を教育・学修に活かしていきます。

      全学教育科目(一般教育演習)フレッシュマンセミナー:海や水産の研究を学ぶグループワーク

      開講時期:2024年、2学期 単位数:2

      授業の目標:北海道大学では、複数の部局で海洋について学ぶことができます。水産増殖や食品についても広く学ぶことができます。本授業では、北海道大学における、海洋学と水産科学(増養殖や食品化学)の研究をグループワークで調べてもらいます。その研究内容に関心を持つとともに、その研究の教員や大学院生にインタビューをして、研究活動や研究者の生活を知ることも目標とします。水族館や博物館での仕事もインタビュー対象に含めてもよいです。地域的特徴の異なる、沖縄(琉球大学)や長崎(長崎大学)の研究者や学生と意見交換をして、地域間の共通点や相違点を見出し、新たな活動のヒントを得ることも目指します。グループワークを通して、仲間を作り、ディスカッションをして意見をまとめること、共同で成果物を作りあげることを学んでもらいます。(詳細は北海道大学シラバスで ”海や水産の研究を学ぶグループワーク”を検索)

    • 過去の取組:水産研究とSDGsを学ぶグループワーク(2022,2023)
       グループワークの様子(2年生)   研究室インタビュー  総合教育部(1年生)対象のグループワーク  

      参考:LASBOSボランタリーワーク企画(2023)

      学生がインタビュー取材した研究室取材の動画

      その他研究室取材のコースはこちら