共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)
琉球大学では、科学技術振興機構(JST)の共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)の支援を受けて、陸上養殖プロジェクト(資源循環型共生社会実現に向けた農水一体型サステイナブル陸上養殖のグローバル拠点)が進められています。COI-NEXTは大学等が中心となって未来のありたい社会像(拠点ビジョン)を策定し、その実現に向けた研究開発を推進するとともに、プロジェクト終了後も、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指す産学連携プログラムです。琉球大学のCOI-NEXT拠点が目指す10〜20年後の未来のありたい社会像は『世代を超えて、すべての人が、環境負荷ゼロで、食資源の確保と、経済的な自立ができる社会』です。
琉球大学のCOI-NEXT拠点では、水産の視点から見える我が国や世界の食糧生産に関わる将来課題(人口増に伴う食料調達困難、エネルギー持続可能性不十分、食料廃棄の弊害が深刻化、担い手不足で漁家経営が困難)を、若者が主役となって活躍する資源循環型の共生社会を構築することで解決します。そのための拠点ビジョンとして「私たちは農業と水産業の垣根をとりさり、世界の若者が主役として食を育て提供する循環社会を実現する」を設定しました。4つのターゲット(「食」の効率的な循環をうみだす基盤の確立、「エネルギー」の循環をつくる基盤技術開発、「情報」の高度利用を可能とする技術開発、「社会実装」を実現する仕組み作り)のもとで、「無駄を省いた海洋生物の生産技術開発」、「物質循環型農水一体養殖技術の開発」、「再生可能エネルギー100%による電源供給」、「ICTを活用したスマート陸上養殖技術の開発」、「沖縄モデルを実現するシステム技術の開発」、「社会実装のためのビジネスモデル開発」に関わる研究開発を行い、統合運用しつつ農水一体型の新産業モデルとしてパッケージ化し、国内外に展開することを目指しています。
>>琉球大学COI-NEXT HP
琉球大学のCOI-NEXT拠点では、琉球大学に所属する大学生や大学院生に加えて、次世代を担う若者(小中高生)や次世代リーダーとなる外国人をターゲットにしたプログラムを開発し、彼らを積極的に受け入れつつ陸上養殖の可能性を理解して貰っています。