新うしお丸で海洋調査
2023年1月10‐13日に行われた、新しい練習船うしお丸での海洋調査についての様子をご紹介
(本航海は、学部4年生の卒業論文や修士論文のデータを取得と、公益財団法人北水協会の研究助成事業、水産研究・教育機構とのスケトウダラ資源に関する共同調査に関するデータ取得のために行われました。)
2023年1月10‐13日に行われた、新しい練習船うしお丸での海洋調査についての様子をご紹介
(本航海は、学部4年生の卒業論文や修士論文のデータを取得と、公益財団法人北水協会の研究助成事業、水産研究・教育機構とのスケトウダラ資源に関する共同調査に関するデータ取得のために行われました。)
海水を採取するニスキンボトルです。内部がテフロンコーティングされたXニスキン(3L)です。
学生と教員用のシャワー室。3枚目は乗組員用洗面室。女性専用の衛生区画もできました(写真なし)。
大型テレビで、ワンセグも入ります。麺類にたびたび登場するキャラ蒲鉾。(キャラ蒲鉾はⅡ世から引続がれています。)
学生室(食堂)はテーブルも広くなり、17名全員が座って食事が摂れるようになりました。
ブリッジ後方の観測観測モニター区画。
航走中は高性能ソナーで海底地形をモニターしています。ADCPによる層別流向流速も表示。有線CTDのオペレーションはここで行います。
【ブリッジ】ブリッジ(操舵室)が広々になりました。
機器類、備品がほぼすべて最新のものに入れ替わり、取得データの質が向上しました。
船尾デッキ面積が約2倍に拡大。船橋面積は約3倍!以前はすれ違いできなかった廊下も広くなりました。
函館港を出港、おしょろ丸に見送られます。
1月10日朝に函館を出港し、恵山を躱して室蘭方向に転針した途端に風速15m/秒を超えて波が高くなったため、一旦函館港外に引き返しました。
横揺れの最大傾角は約15度。II世であれば25度は傾いていた状況でしたので、耐候性が高く船酔いしにくい船になったことを実感できました。
翌11日は午前0時に抜錨して再び噴火湾に向かい、予定していた湾内への係留系の設置、海洋観測と採水、採泥、プランクトンと卵仔魚の採集を行います。
【係留系設置】
噴火湾の中央付近(ステーション30番)の海底に、水温・塩分・酸素モニターのセンサー、流行流速計を設置します。2ヵ月に一度回収と設置をします。
【CTD観測装置】
海水を鉛直方向に採取するCTD採水観測です。海水中の栄養塩や酸素、二酸化炭素を測定します。
【NORPACネットによる動物プランクトン採集と,80cm口径プランクトンネットによる魚類卵と仔魚の採集】
【アシュラ採泥器】
海洋堆積物の柱状サンプル(コアサンプル)を採取するアシュラ採泥器です。
マルチビームソナーで海底地形をモニター
(関連コース:https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/course/view.php?id=1211)
噴火湾での係留系の設置、海洋観測と採水、採泥、プランクトンと卵仔魚の採集をすべて行い、13日に函館へ帰港しました。
朝日が目に沁みます。