Topic outline
本コースのトピックス
・表層の定義 (概要説明)
・表層水のサブダクションページ
・表層混合層ページ
・混合層の発達と成層化ページ
・混合層の変化と基礎生産ページ
海洋表層で光合成が起こるのは、光が透過する水深までに限られます。どれくらいの水深なのでしょうか。
まずは「表層」を定義してから、「表層混合層」の説明をします。
表層の水は、一定方向に吹く風(貿易風や偏西風)により亜熱帯域に収束します。水が収束することにより、水がサブダクト(subduct: 沈み込む)します。
海洋表面から鉛直的に混ざっている層を、表層混合層といいます。混合層の下では、鉛直混合が制限される、成層状態にあります。
FSC伊佐田先生が、成層化と混合を視覚的にわかりやすく解説した実験動画です。
冬は、混合層が発達して200mまで、夏は表面が温められて混合層が薄くなります。
植物が光合成により有機物生産することを、基礎生産とか、一次生産といいます。基礎生産には、光と二酸化炭素、水に加えて、栄養塩が必要です。海では、光と栄養塩供給により、基礎生産量の時空間的な分布が決まります。これも、鉛直混合に大きく支配されています。