学生実験「海洋生物科学実験III」の動画です。
未成熟の外洋カラフトマスの解剖実験です。
実験の概要と魚体の測定、鱗について説明します。
腹部解剖を行い、栄養や成熟状態の確認のための肝重量と生殖腺重量の測定、幽門垂の計数、胃内容物の観察について詳しく説明します。
HSI (Hepato Somatic Index)、肝体指数は「1個体の体重あたりに占める肝臓の割合」を指します。
一般的に産卵期前に増加します。また肝臓が蓄積した栄養分を生殖腺に送ることで、GSIの増加するとHSIが減少することがいくつかの魚種で知られていることから、成熟の指標としても用いられることがあります。
HSI=(肝重量[g]/体重[g])×100
GSI (Gonado Somatic Index)、生殖腺体指数は「1個体の体重あたりに占める生殖腺の割合」を指します。
魚類の生殖周期の推定や成熟度の指標に使われることが多く、HSIと関連がある魚種もいます。
GSI=(生殖腺重量[g]/体重[g])×100
頭部解剖を行い、脳、耳石、鰓、嗅房を細かく観察します。
成熟カラフトマスの雄の背隆起について説明します。
背隆起の生態学的な機能、メリットとデメリットはもちろん、なかなか見ることのできない断面と中身が観察できます。