章节大纲

  • 先のコース“低利用資源・紅藻から紫外線防御物質の調製法の開発”で、紫外線に常に晒されている紅藻類は、紫外線防御物質としてマイコスポリン様アミノ酸(MAAs)を含むことを紹介しました。本化合物は高い安定性を有しますが、100℃などの高温で加熱すると分解されることが知られています。さて、分解されるとMAAsはどのような化合物になるのでしょうか。
    本研究では、低利用資源の紅藻ダルスからMAAsを調製して、加熱によりどのような化合物になるのか、そしてその機能性の一つとして抗酸化活性について調べました(図1) 。


    図1.本研究の概要。安定な化合物であるMAAsですが、高温になると紫外線防御機能を失います。その際、どういった化合物に変わっているのか、構造と機能性について調べました。