研究成果
섹션 개요
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現場のマイクロプランクトン現存量は1立方メートルあたり10.2 mgが存在していました。動物プランクトンには日周鉛直移動を行う,オキアミ類とカイアシ類メトリディア・オコテンシスが優占し,これらによる摂餌圧は,1日あたりマイクロプランクトンの21%と推定されました。動物プランクトンの糞粒は昼間の最も浅い層(0-100 m)にて多く,最大で1立方メートルあたり1888個に達し,炭素量では2.96 mgになりました(図2)。糞粒のサイズには昼夜差が見られ,大型な糞粒は夜間にのみ観察されました。これは大型な糞粒の沈降速度は速いため,夜間に排泄された糞粒は夜間のうちに深海へ沈降し,昼間には観察されなかったことを示しています。飼育実験に基づく糞粒観察では,糞粒中に蛍光能を持つ植物プランクトン細胞が観察されました(p1.図)。また水深500–1000 mにおける中層性カイアシ類ガエタヌス・バリアビリスは,上層の動物プランクトンが排泄した糞を餌とする,食糞(リパッキング)を行っていました(図3)。これは深海生物にとって,糞粒の形でもたらされる有機物が,重要な餌資源であることを直接的に示したものです。