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    • 外見

      • 体側に大きな板状の硬い鱗(板状硬鱗)が並んでいる。片側面に2列(両側面に計4列)、背に1列の合計5列である。古生代(デボン紀や石炭紀)に栄えた魚類の多くが板状の硬鱗をもっていたとされており、現存する古代魚のチョウザメのほか、生きた化石と呼ばれるシーラカンスやハイギョも硬鱗をもっている。

      • 鱗のをみると蝶が列をなして飛んでいる姿に似ているのでチョウザメと呼ばれる。


      • チョウザメは、真骨魚類のようにヌルヌルしている。

      支持組織

      • 軟骨でできた脊柱の内側には、脊髄と脊索が通っている。チョウザメでは背骨の発達が不十分で、十分に支持器官の機能を果たすことができない。そのため、普通ならば発生過程の途中で退化してしまう脊索が成体になっても存在し、主要な支持器官として機能している。

      • 成魚で脊索を持つのは、チョウザメ以外にヤツメウナギやヌタウナギもある。これらの魚でも脊椎骨の発達は不十分で、脊索が支持器官として主要な働きを担っている。これは原始的な脊椎動物の名残りといえる。体長が1メートルを超えるチョウザメがもつ脊索は、現存する動物の中でも最大級である。


      神経系

      • 真骨魚類の小脳に比べると、チョウザメのものは小さく貧弱である。小脳は視覚や運動を司ることを考えると、普段から動きが緩慢であることと矛盾しない。