肉鰭動物と条鰭動物
硬骨魚類が多様化したのは、ペルム紀(約2億9,900万年から約2億5,100万年前)である。硬い骨の”魚”とあるが、これには4本足動物(四肢動物)も含まれる。その4本足は魚の鰭が進化したものなので、肉質な鰭を持つ動物として、肉鰭動物(にくきどうぶつ)という。原始的な肉鰭動物として、シーラカンスやハイギョが現存している。これら原始的な肉鰭動物が栄えたのはペルム紀後期(2億6千万年前)である。ペルム紀と三畳紀の境界(PT境界)での大絶滅イベントを生き残った一部の肉鰭動物がは虫類や哺乳類に分化した。中生代の陸上ではは虫類が大繁栄した。PT境界を生き残った硬骨魚類には、鰭がすじ(条)状の条鰭類(じょうきるい)もある。これが我々が思う”魚”である。