セクションアウトライン


    • 用語集 running buffer(ランニングバッファー):泳動用緩衝液
      分子ふるい効果:分子の大きさによって電気泳動速度が異なること

      字幕 1
      00:00:09,242 --> 00:00:15,615
      出来上がったゲルは
      ガラス板ごと 泳動槽に取り付けて

      2
      00:00:15,615 --> 00:00:18,785
      電気泳動を行います

      3
      00:00:18,785 --> 00:00:24,224
      始めに サイドのクリップを外します

      4
      00:00:28,261 --> 00:00:34,200
      シールを 外します

      5
      00:00:37,203 --> 00:00:45,445
      ガラス板の切り欠きのある部分に
      洗瓶の純水を少し吹きかけて

      6
      00:00:46,846 --> 00:00:56,856
      滑りを良くしてから
      コームを少しずつ引き抜きます

      7
      00:00:56,856 --> 00:01:06,866
      コームを抜くときに
      試料溝が乱れてしまうことがありますが

      8
      00:01:07,567 --> 00:01:13,373
      後で整えることができますので
      大きな問題にはなりません

      9
      00:01:13,373 --> 00:01:16,476
      しかし ゆっくり引き抜いて

      10
      00:01:16,476 --> 00:01:24,484
      試料溝の壁を引きちぎらないように
      注意することが必要です

      11
      00:01:26,853 --> 00:01:30,724
      泳動槽には

      12
      00:01:30,724 --> 00:01:38,231
      下から3センチくらいまで
      Running Buffer(泳動用緩衝液)を入れておきます

      13
      00:01:38,598 --> 00:01:43,269
      この中に ゲルを浸しますが

      14
      00:01:43,303 --> 00:01:52,278
      水色のフレームに
      ゲルを作成したガラス板をはめ込みます

      15
      00:01:52,278 --> 00:01:59,686
      切り欠きのあるガラス板が
      内側になるようにはめ込んで

      16
      00:02:02,856 --> 00:02:11,765
      中央のフレームに
      カチッと取り付けます

      17
      00:02:14,901 --> 00:02:21,241
      反対側にも 同じように
      切り欠きのあるガラス板を内側にして

      18
      00:02:21,508 --> 00:02:26,312
      ゲルを取り付けます

      19
      00:02:26,780 --> 00:02:31,217
      フレームを泳動槽に入れると

      20
      00:02:32,252 --> 00:02:37,357
      2枚のガラス板の間に
      気泡が入ります

      21
      00:02:37,357 --> 00:02:43,863
      この気泡は通電を妨げるので
      必ず除去します

      22
      00:02:44,597 --> 00:02:46,633
      泳動槽を傾けると

      23
      00:02:46,633 --> 00:02:54,774
      気泡が斜め上方に移動して
      抜けていきますので

      24
      00:02:55,408 --> 00:03:03,249
      左右に傾けて
      気泡を取り除いてください

      25
      00:03:04,117 --> 00:03:11,591
      2枚のガラス板に挟まれた
      上部電極層にも

      26
      00:03:11,591 --> 00:03:17,797
      泳動用緩衝液を
      たっぷり注ぎます

      27
      00:03:17,797 --> 00:03:20,433
      次にサンプルをのせていきます

      28
      00:03:20,433 --> 00:03:24,104
      2枚のガラス板の間の試料溝に

      29
      00:03:24,104 --> 00:03:30,110
      マイクロシリンジや
      先の細いピペットチップを使って

      30
      00:03:30,110 --> 00:03:33,446
      試料を注入します

      31
      00:03:33,446 --> 00:03:39,452
      チップやシリンジの針の先を
      深いところまで刺し込み

      32
      00:03:39,452 --> 00:03:46,326
      少し 試料を押し出します

      33
      00:03:46,326 --> 00:03:53,533
      すると 試料が
      試料溝の底に たまってきますので

      34
      00:03:53,533 --> 00:03:59,539
      たまってきたら 針先やチップの先端を
      上に引き上げます

      35
      00:04:00,440 --> 00:04:04,911
      全ての試料溝に
      試料を注入し終えたら

      36
      00:04:04,911 --> 00:04:14,154
      カバーをかぶせて電源ケーブルを取り付け
      通電します

      37
      00:04:14,154 --> 00:04:16,756
      (40mA 定電流で泳動
      約80分かかります)

      38
      00:04:17,524 --> 00:04:25,598
      (4年生 実験補助)
      泳動を開始すると
      今の電流・時間・電圧が 確認できます

      39
      00:04:26,499 --> 00:04:28,401
      通電が始まると

      40
      00:04:28,401 --> 00:04:32,605
      青い ブロモフェノールブルー(BPB)は

      41
      00:04:32,639 --> 00:04:39,346
      タンパク質よりも先に
      下の方(+極)に 移動していきます

      42
      00:04:39,346 --> 00:04:42,349
      ゲルの上方には

      43
      00:04:42,349 --> 00:04:44,718
      濃縮ゲルがありますが

      44
      00:04:44,718 --> 00:04:49,656
      濃縮ゲルでは
      普通 タンパク質の分離は行われません

      45
      00:04:49,656 --> 00:04:51,24
      縦方向に

      46
      00:04:51,91 --> 00:04:55,795
      タンパク質が
      広がって分布している状態なのですが

      47
      00:04:55,795 --> 00:05:00,967
      濃縮ゲルは
      これを圧縮する働きを持っています

      48
      00:05:00,967 --> 00:05:03,970
      (通電開始から6分)

      49
      00:05:03,970 --> 00:05:06,973
      (通電開始から10分)

      50
      00:05:06,973 --> 00:05:09,943
      (通電開始から15分)

      51
      00:05:09,943 --> 00:05:14,147
      (通電開始から22分)
      縦方向に 細く圧縮された状態で

      52
      00:05:14,147 --> 00:05:17,83
      分離ゲルに入っていく訳ですが

      53
      00:05:17,83 --> 00:05:21,521
      分離ゲルの中では
      分子ふるい効果により

      54
      00:05:21,521 --> 00:05:25,25
      分子量の大小によって
      タンパク質が分離されます

      55
      00:05:25,25 --> 00:05:28,862
      圧縮されて
      分離ゲルに突入することにより

      56
      00:05:28,862 --> 00:05:32,98
      バンド(の発色)がシャープになる効果があります

      57
      00:05:32,98 --> 00:05:35,101
      (通電開始から60分)

      58
      00:05:35,101 --> 00:05:38,905
      (通電開始から84分) ブロモフェノールブルーが ゲルの下端から

      59
      00:05:38,905 --> 00:05:41,307
      (通電開始から84分) 5mm くらいの所まで来たら

      60
      00:05:41,307 --> 00:05:43,977
      泳動は 終了です

      61
      00:05:44,244 --> 00:05:48,515
      泳動が終了したら
      泳動槽を流しに持っていきます

      62
      00:05:49,249 --> 00:05:52,552
      泳動用緩衝液を捨てて

      63
      00:05:52,552 --> 00:05:55,522
      内側のカセットを取り出します

      64
      00:05:58,91 --> 00:06:06,266
      フレームを取り外し
      ガラス板を取り出します

      65
      00:06:06,933 --> 00:06:13,73
      切り欠きのあるガラス板を
      下にして持って

      66
      00:06:13,73 --> 00:06:20,947
      2枚のガラス板の間に
      定規や下敷きのようなものを差し込んで

      67
      00:06:20,947 --> 00:06:23,249
      こじ開けます

      68
      00:06:24,851 --> 00:06:30,623
      すると ゲルは
      切り欠きのあるガラス板にくっついてきます

      69
      00:06:32,325 --> 00:06:37,130
      次に ゲルとスペーサーの間に

      70
      00:06:39,666 --> 00:06:47,273
      注射針を当てて
      切り離します

      71
      00:06:51,778 --> 00:06:56,249
      濃縮ゲルと分離ゲルの間に
      境界線が見えますが

      72
      00:06:56,416 --> 00:07:02,756
      ここも 注射針でなぞって
      切り離します

      73
      00:07:16,136 --> 00:07:23,143
      この段階で
      洗瓶の純水を少量ゲルにかけます

      74
      00:07:23,576 --> 00:07:27,113
      次に タッパーに染色液を用意します

      75
      00:07:30,50 --> 00:07:34,888
      そして ガラス板から ゲルをはがしとります

      76
      00:07:36,56 --> 00:07:41,261
      (はがし方は)
      ゲルの下に指を少しずつ入れるようにします

      77
      00:07:41,394 --> 00:07:46,666
      ゲルの端をつまんで持ち上げるのではなく

      78
      00:07:46,666 --> 00:07:52,972
      複数の指を
      ゲルの下に滑り込ませて

      79
      00:07:52,972 --> 00:07:56,710
      広い面積を持って
      引き上げるようにします

      80
      00:07:59,112 --> 00:08:02,849
      これを染色液の中に入れます

      81
      00:08:05,352 --> 00:08:08,788
      ゲルがよれたり
      折れ曲がったりしていると

      82
      00:08:08,788 --> 00:08:11,291
      染色のムラの原因になりますので

      83
      00:08:11,291 --> 00:08:15,495
      (タッパーを)
      揺すって広げてやります

      84
      00:08:15,495 --> 00:08:22,802
      ときどき攪拌しながら
      5分くらいつけておきます

      85
      00:08:23,103 --> 00:08:28,475
      5分経ったら
      ゲルを落とさないように注意しながら

      86
      00:08:28,475 --> 00:08:31,578
      染色液を瓶に戻します

      87
      00:08:33,246 --> 00:08:38,752
      そして ゲルを水道水で洗浄してください

      88
      00:08:38,752 --> 00:08:43,23
      ゲル全体が
      青く染まっています

      89
      00:08:43,89 --> 00:08:47,293
      (青く染まった)ゲルを
      さらに脱色液に浸して処理すると

      90
      00:08:47,293 --> 00:08:48,895
      バンドが見えてきます

      91
      00:08:48,895 --> 00:08:52,565
      脱色液をタッパーに入れて

      92
      00:08:52,565 --> 00:08:56,136
      底に キムワイプを広げて入れます

      93
      00:08:58,38 --> 00:09:01,508
      このキムワイプは
      ゲルから抜け出してきた

      94
      00:09:01,508 --> 00:09:07,714
      余計なCBB色素を
      吸着する働きをします

      95
      00:09:09,516 --> 00:09:15,155
      ここに 染色したゲルをのせます

      96
      00:09:17,924 --> 00:09:23,797
      その上から さらに
      もう1枚のキムワイプを 重ねて入れます

      97
      00:09:25,231 --> 00:09:31,37
      このタッパーにラップをして(針などで穴を空け)
      電子レンジで2分加熱してください