Perfilado de sección

    • 生物は、共通の祖先から生まれ、どこかの時点で分化して、別々に進化してきた。生物が誕生したのは、38億年前といわれているので、我々の共通祖先は38億年前に誕生した可能性がある。現存する生物のほとんどが、顕生代のはじめカンブリア紀(約5億年前)に分化したと考えられている。カンブリア紀以前(古生代)の地質記録(つまり化石)には、我々の祖先とみられる多細胞生物が見つかっていないからだ。なお、”顕生代”とは、顕か(あきらか)に、生き物がいたことが確認できる時代のことである。現代を含む顕生代の時代区分は、生物化石の情報を元に、生物相(種類や数)が大きく変わったところで仕切られている。生物相が大きく変わったことは、その直前に生物の大絶滅が起こり、その直後に生き残った生物たちの進化が急に広がったことを意味している。カンブリア紀の直前にも、生物の大絶滅が起こり(証拠はないが)、その空白を埋めるように生物進化が急速に起きたといえる。その後、度々の大絶滅イベントを繰り返して現在に至っている。