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    • 用語集 ATP(エーティーピー):アデノシン三リン酸
      KCl(ケーシーエル):塩化カリウム
      M(モーラー):mol/L
      アクトミオシン:アクチンとミオシンの結合体
      緩衝液(かんしょうえき):濃度が変化してもpHが大きく変化しない溶液
      コントロール:対照群
      プランジャー:スライド時の位置決め用の部品

      字幕 1
      00:00:05,605 --> 00:00:10,243
      こちらは 2本の試験管を用意します

      2
      00:00:10,243 --> 00:00:19,886
      試験管に「コントロール」と「ATP」の
      2つのラベルを貼ります

      3
      00:00:19,886 --> 00:00:28,128
      そこに50ml の遠沈管に取り出した
      アクトミオシンの原液を500μl とって

      4
      00:00:28,128 --> 00:00:32,198
      高塩濃度緩衝液を 500μl 加えます

      5
      00:00:32,198 --> 00:00:37,904
      すると 濃度が半分になる溶液が
      1ml できます

      6
      00:00:37,904 --> 00:00:49,883
      そこに室温の純水をマイクロピペットで
      1ml 加えては試験管を軽く振る

      7
      00:00:49,883 --> 00:00:53,620
      また1ml 加えては軽く振ることを繰り返して

      8
      00:00:53,620 --> 00:00:56,89
      合計5ml 加えます

      9
      00:00:56,89 --> 00:00:58,291
      少しずつ塩濃度を下げていく

      10
      00:00:58,291 --> 00:01:00,960
      一気に5ml 加えるのではなく

      11
      00:01:00,960 --> 00:01:04,164
      1ml 加えては攪拌
      1ml 加えては攪拌

      12
      00:01:04,164 --> 00:01:11,705
      そうすると 合計の体積が6ml ですが

      13
      00:01:11,705 --> 00:01:15,75
      KClの濃度は0.1M(モーラー)になります

      14
      00:01:15,75 --> 00:01:20,814
      アクトミオシンは本来
      不溶性となる塩濃度となります

      15
      00:01:20,814 --> 00:01:27,721
      その状態で置いておくと
      不溶性ですから だんだん底に沈殿してしまいます

      16
      00:01:27,721 --> 00:01:31,291
      (すると) 超沈殿が
      観察できなくなりますので

      17
      00:01:31,291 --> 00:01:39,699
      6ml 入れたらすぐ
      プリントの3番をやってください

      18
      00:01:39,699 --> 00:01:43,203
      ここでプリントの訂正があります

      19
      00:01:43,203 --> 00:01:49,843
      「コントロール」に純水を30μl
      これを60μl にします

      20
      00:01:49,843 --> 00:01:56,249
      それから「ATP添加」に
      0.2M ATPを30μl とありますけど

      21
      00:01:56,249 --> 00:02:01,721
      これが0.1M ATPを60μl
      に変更します

      22
      00:02:01,721 --> 00:02:06,593
      60μl といったら 1滴よりは多いですが
      結構少ない量です

      23
      00:02:06,593 --> 00:02:10,730
      なので 試験管の上の方から入れると

      24
      00:02:10,730 --> 00:02:15,168
      試験管の内壁にくっついて
      溶液の中に入らないことがあります

      25
      00:02:15,168 --> 00:02:17,470
      確実に入れるために

      26
      00:02:17,470 --> 00:02:19,105
      (純水や)ATPの溶液は

      27
      00:02:19,105 --> 00:02:25,211
      チップの先端を液面より中まで入れて

      28
      00:02:25,211 --> 00:02:28,748
      そしてプランジャーを押して 押し出す

      29
      00:02:28,748 --> 00:02:37,323
      入れたら 試験管を強めに振ります

      30
      00:02:37,323 --> 00:02:40,827
      振ったら 試験管立てに置く

      31
      00:02:40,827 --> 00:02:43,229
      そこから先は動かさない

      32
      00:02:43,229 --> 00:02:46,366
      動かさないで
      そこから時間を測って

      33
      00:02:46,366 --> 00:02:53,540
      何分後に どちらの試験管にどういう変化が起こったのか
      ということを記録してください

      34
      00:02:53,540 --> 00:02:59,79
      試験管内での筋収縮という風に
      呼ばれているのですが

      35
      00:02:59,79 --> 00:03:02,515
      不溶化した沈殿ができるのですが

      36
      00:03:02,515 --> 00:03:07,654
      その沈殿が収縮していく
      動いていくという現象が見られます