用語集
アクトミオシン:アクチンとミオシンの結合体
吸光度(きゅうこうど):溶液に吸収される光の量
検量線(けんりょうせん):得られたデータと目的とする量との対応を規定するグラフ
透析外液(とうせきがいえき):透析チューブを漬ける溶液
ビウレット法:タンパク質を検出する手法の1種
ブランク:評価する対象を抜いた試料
字幕
1
00:00:05,605 --> 00:00:08,108
今日はまず タンパク質濃度を測ります
2
00:00:08,108 --> 00:00:13,113
どのくらいの量のアクトミオシンが
取れたかを把握します
3
00:00:13,113 --> 00:00:17,83
ビウレット法は 検量線を使って
4
00:00:17,83 --> 00:00:21,654
未知の試料のタンパク質濃度を求める
という操作になります
5
00:00:21,654 --> 00:00:26,926
まず透析している試料を 取り出します
6
00:00:26,926 --> 00:00:30,263
初めに遠沈管を
氷に刺して冷やしておき
7
00:00:30,263 --> 00:00:33,400
透析チューブの試料を絞り出します
8
00:00:33,466 --> 00:00:41,508
出したあと
透析外液が新たに中に入ってきて
9
00:00:41,508 --> 00:00:45,679
濃度の高いところと低いところとがあり
均一になっていません
10
00:00:45,679 --> 00:00:53,19
なので上下に振ったり回転させたりなど
泡が立たないように軽く混ぜて濃度を均一にします
11
00:00:54,988 --> 00:00:57,891
(遠沈管)は氷に刺して
置いておきます
12
00:00:57,891 --> 00:01:00,360
まず試験管を4本用意します
13
00:01:00,360 --> 00:01:05,398
きれいな乾いた試験管を用意し
ラベルを貼ります
14
00:01:05,398 --> 00:01:07,133
1本はブランクです
15
00:01:07,133 --> 00:01:17,143
残り3本で 3通りの希釈濃度の
アクトミオシン溶液を用意します
16
00:01:17,143 --> 00:01:28,21
1000μl のマイクロピペットを使って
(100、200、500μl ずつ)アクトミオシンの溶液を入れます
17
00:01:28,21 --> 00:01:34,127
次に高塩濃度緩衝液を入れます
(それぞれの試験管の全量を1000μl にします)
18
00:01:34,127 --> 00:01:39,65
ビウレット試薬を10ml のメスピペットに
19
00:01:39,65 --> 00:01:42,969
安全ピペッターを取り付けて
20
00:01:42,969 --> 00:01:46,673
4ml ずつ(加えて)いきます
21
00:01:46,673 --> 00:01:49,309
ビウレット試薬を 1本の試験管に加えるごとに
激しく攪拌します
22
00:01:49,309 --> 00:01:52,479
30分後に吸光度を測ります
23
00:01:52,479 --> 00:01:57,150
タンパク質濃度の低いもの 吸光度の低いものから
順番に測っていきます
24
00:01:57,150 --> 00:02:01,554
そこから
ブランクの吸光度を引き算して
25
00:02:01,554 --> 00:02:08,328
検量線からタンパク質濃度を求めます
26
00:02:08,328 --> 00:02:14,334
タンパク質濃度は (1本の試験管から1つ)
(合計で)3つ出ます
27
00:02:14,334 --> 00:02:17,303
3つは (希釈濃度に応じて10、5、2倍すれば)
本来 同じ(原液の)値になるはずです
28
00:02:17,337 --> 00:02:22,609
希釈の仕方が正確であれば
(希釈濃度に応じて計算すると) 3つとも同じ値になるはずです
29
00:02:24,10 --> 00:02:30,417
1つ外れた値がある これは明らかにおかしい
という値があれば除外して
30
00:02:30,417 --> 00:02:32,752
残りの2つの平均で行います
31
00:02:32,752 --> 00:02:38,992
どれも同じようにばらついて
どれが外れ値なのか分からない場合は
32
00:02:38,992 --> 00:02:44,30
3つの値を平均して
タンパク質濃度とします
33
00:02:44,30 --> 00:02:58,311
タンパク質濃度というのは50ml の遠沈管から抜き出した
アクトミオシンの原液の濃度ということになります