用語集
緩衝液(かんしょうえき):濃度が変化してもpHが大きく変化しない溶液
透析(とうせき):タンパク質などのコロイド粒子が半透膜を通過できないことを利用して不純物を除く操作
透析外液(とうせきがいえき):透析チューブを漬ける溶液
字幕
1
00:00:05,605 --> 00:00:12,112
次に この沈殿物を
アクトミオシが溶ける高塩濃度緩衝液に溶かします
2
00:00:12,112 --> 00:00:14,814
2本の遠沈管に
3
00:00:14,814 --> 00:00:22,756
それぞれ高塩濃度緩衝液 5ml を加えます
4
00:00:22,756 --> 00:00:24,424
沈殿を溶かします
5
00:00:24,424 --> 00:00:24,491
沈殿を溶かします
6
00:00:24,491 --> 00:00:34,167
溶かす時は 駒込ピペットの先端で
沈殿をぐりぐりと崩します
7
00:00:34,934 --> 00:00:46,12
それから 駒込ピペットのゴム球を握ったり戻したりして
水流を起こして 沈殿を砕きます
8
00:00:46,12 --> 00:00:50,917
ただ その際に泡をなるべく
入れない(ように注意してください)
9
00:00:50,917 --> 00:00:55,755
泡を入れると
空気による酸化の変性が起こります
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00:00:55,755 --> 00:01:01,461
(沈殿が)溶けた液について
今度は透析操作を行います
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00:01:01,461 --> 00:01:08,702
沈殿は 0.15M KCl
加えた高塩濃度緩衝液は 0.6M KCl
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00:01:08,702 --> 00:01:10,770
塩濃度が不定です
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00:01:10,770 --> 00:01:15,809
どれくらいの量 高塩濃度緩衝液を加えたか
どれくらい沈殿ができたかによって
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00:01:15,809 --> 00:01:17,477
塩濃度が一定しません
15
00:01:17,477 --> 00:01:20,447
これは今の実験に
支障をきたしますので
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00:01:21,181 --> 00:01:25,552
所定の溶媒になるように
透析を行います
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00:01:25,552 --> 00:01:33,426
半透膜でできたチューブの中に
タンパク質の溶液を入れて
18
00:01:33,426 --> 00:01:37,764
たくさんの透析外液の入った
ビーカーに入れておきます
19
00:01:37,797 --> 00:01:44,404
すると タンパク質などの高分子は
膜を透過しないので
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00:01:44,404 --> 00:01:46,6
チューブの中に留まります
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00:01:46,6 --> 00:01:52,512
水の分子や塩のイオンなどは
膜を自由に透過するので
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00:01:52,512 --> 00:01:58,651
(最初) 試料の塩濃度と
透析外液の塩濃度は違っていましたが
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00:01:58,651 --> 00:02:00,620
時間がたつと同じになってきます
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00:02:00,620 --> 00:02:05,658
透析外液を何度も何度も
新しいものに交換していくと
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00:02:05,658 --> 00:02:13,99
意図した透析外液の塩濃度に
試料の塩濃度を完全に合わせることができます
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00:02:13,99 --> 00:02:16,169
通常は 何度も何度も
透析外液を交換するのですが
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00:02:16,169 --> 00:02:22,609
(今回の実験では) 交換しません
透析をしながら 翌日まで置いて できあがりです
28
00:02:22,609 --> 00:02:23,877
透析の方法は
29
00:02:23,877 --> 00:02:30,884
ビーカーに0.6M KCl の
高塩濃度緩衝液500ml を入れておきます
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00:02:30,884 --> 00:02:33,386
冷蔵庫で 一晩置いておくと
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00:02:33,386 --> 00:02:38,391
塩濃度が 透析外液と揃って
透析は完了します