單元大綱


    • 用語集 KCl(ケーシーエル):塩化カリウム
      M(モーラー):mol/L

      字幕 1
      00:00:05,605 --> 00:00:10,477
      2日間冷蔵庫で静置することで
      アクトミオシンが溶け出してきているので

      2
      00:00:10,477 --> 00:00:15,348
      溶液の粘度が上がって
      かなりどろっとした状態に なっています

      3
      00:00:15,648 --> 00:00:23,823
      氷で冷やしたビーカーの上にガーゼを載せて
      試料を濾過し 濾液を回収します

      4
      00:00:23,823 --> 00:00:30,196
      濾液は粘度があって
      濾過するのに時間がかかるかもしれませんが

      5
      00:00:31,197 --> 00:00:37,303
      濾液の体積は20ml くらい
      少なくても15ml くらい回収します

      6
      00:00:37,303 --> 00:00:40,540
      体積はビーカーの
      目盛りではかります

      7
      00:00:40,573 --> 00:00:45,979
      残渣は溶け残った
      筋原線維が大半ですが

      8
      00:00:45,979 --> 00:00:52,352
      結合組織などが
      濾液の中に 混ざってしまいますので

      9
      00:00:52,719 --> 00:00:58,324
      ガーゼでこすったり
      絞ったりするのは やめてください

      10
      00:00:59,192 --> 00:01:08,535
      次に 氷の上の濾液の入ったビーカーに
      冷純水(冷蒸留水)を加えます

      11
      00:01:08,535 --> 00:01:13,573
      ビーカーの目盛りで読み取った濾液の
      3倍の体積の冷純水を加えます

      12
      00:01:13,573 --> 00:01:24,651
      20ml とれていたら60ml
      15ml とれていたら45ml の冷純水を加えます

      13
      00:01:26,19 --> 00:01:30,457
      濾液に冷純水を加えて
      ガラス棒で攪拌します

      14
      00:01:31,991 --> 00:01:39,799
      塩濃度は冷蔵庫の中では
      0.6M KCl でしたが

      15
      00:01:39,799 --> 00:01:49,809
      3倍体積の水を加えますので
      塩濃度は1/4=0.15M KCl になります

      16
      00:01:49,976 --> 00:01:54,848
      するとアクトミオシンが不溶化してきます

      17
      00:01:54,848 --> 00:02:00,720
      アクトミオシンというタンパク質は
      高塩濃度の約0.3M KCl 以上では 溶けていますが

      18
      00:02:00,720 --> 00:02:07,27
      0.2M KCl 以下ですと
      不溶化して 析出するという特性を持っています

      19
      00:02:07,27 --> 00:02:11,197
      このような特性を持ったタンパク質は
      筋肉の中には他にないので

      20
      00:02:12,232 --> 00:02:17,904
      それを利用して精製します
      アクトミオシンの純度を高めます

      21
      00:02:17,904 --> 00:02:26,646
      0.15M KCl になるとアクトミオシンが析出して
      溶液が白く濁ります