2.2. データの取得
この分析に使用されたデータは、Lancang 島の揚網漁業から得られたものである。これらの漁業は職人的な漁業で、夜間に操業する日帰り漁業であり、光を利用して魚を引き寄せたり、集中させたりする。この分析に使用されたデータは、漁場データ、漁獲物水揚げデータ、いくつかの海洋学的パラメータデータである。
漁場データは、GPSの記録データから導き出した。2014年から2015年にかけて、Lancang 島で11隻の漁船からデータを収集した。水揚げデータは,揚網で漁獲される4つの主要種,すなわちカタクチイワシ(Stolephorus sp.),イカ(Loligo sp.),サヨリ(Selaroides leptolepis),イワシ(Sardinella fimbriata)から得た。2014-2015年の漁獲水揚げデータは,インドネシア海洋水産省から任命された担当者から,Lancang島における揚網漁業の月別漁獲水揚げの形で収集されたものである。
本研究で使用した海洋学的パラメータデータは、海面水温(SST)、クロロフィルa濃度、海面高度(SSH)、潮流、水深、総浮遊物質量(TSS)である。これらのデータは、生息環境の特徴を分析する際の説明変数として使用された。これらの海洋学パラメータは衛星由来のデータであり、2014年から2015年にかけてダウンロードしたものである(表1)。これらの海象データを検証するため、2015年6月にLancang 島海域周辺の数カ所から採取した原位置データを収集した(図1)。原位置データであるSSTとTSSは、多項目水質チェッカーを使用して収集した。