● 懸濁(浮遊)物質は難沈降性→沈降速度が極端に遅い
1)密度が水に近い
2)サイズが非常に小さい
● 微粒子の沈降速度(Stokes’s Law)
[慣性力]=[重力]-[浮力]-[抵抗力]
● v = Δρg²/18μ
v:粒子の沈降速度,Δρ:粒子と流体の密度差
D:粒子の直径,μ:流体の粘度
■水中のSSの表面電荷
水中のSSの表面電荷
Marshall, Aust. H. Biol. Sci. (1967)
Huang & Lin, Adsorption from aqueous solutions (1981)
■凝集法
水中のSSの表面はマイナスに電荷→ SS間に反発力
個々の粒子が安定に分散
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☞CHECK!! 【実験動画】アオコの磁性分離
■凝集前のアオコ
■生分解性凝集剤で凝集させたアオコ
■磁性鉄粒子を添加して急速撹拌
■さらに緩慢撹拌
■ネオジム磁石で分離
■浮上分離
浮上分離法:界面活性物質の気泡への吸着を利用した分離法
・洗剤,タンパク質,脂肪酸など
・親水部:OH基やイオン性基
・疎水部:主に炭素と水素
・洗剤の主成分:ドデシル硫酸ナトリウム(SDS,NaC₁₂H₂₅SO₄)
※SDSはラウリル硫酸ナトリウムともよばれる
なぜ,界面活性物質は気泡に吸着するか
・界面活性物質は疎水部を水から出して水面に並ぶ
・水分子同士の水素結合が強いので,水分子と結合できない
・疎水部は水から押し出される
水中に気泡があると,気泡に吸着して液面まで運ばれる
水中の気泡に吸着して液面まで運ばれる
界面活性剤と結合する物質も一緒に液面に運ばれる