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  •  ウップルイノリのタンパク質は、他の紅藻と同様に、海苔粉末から水で抽出し、透析によって塩類などの低分子成分を除いたものとしています(調製法リンク)。ウップルイノリ・タンパク質由来のペプチドはプロテアーゼであるサーモリシンを用いました。

     図1(A)はポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)の結果です。レーン2はタンパク質のバンドが見えます。レーン3はタンパク質をプロテアーゼで加水分解したものでバンドが無くなっています。レーン4と5は蛍光検出したものです。タンパク質のレーンではフィコビリタンパク質の蛍光がありますが、加水分解物では泳動先端である下に蛍光があります。
     図1(B)はACE阻害活性を調べたものです。タンパク質にもACE阻害活性がありますが、その加水分解物(Hydrolysates)にしたものでは阻害活性が大きく上昇することが分かりました。

    図1