Section outline

  •  磯焼け状態を持続させている要因を取り除くことで藻場は回復します。例えば,ウニ類が優占していた場合,ウニ類の生息密度を下げると藻場は回復します。一般に,藻場回復には,数年の月日や多数の人員を必要とします。したがって,現存の藻場を見守り保全することが大切です。磯焼けの詳しい対策方法について,下に添付した水産庁発行の磯焼けガイドラインを参照してください。
     私達のグループでは現存の藻場を保全する方法についても研究しています。特に,集団遺伝学的な手法に着目して,これまでは見えていなかった個体毎や集団毎のつながりや,遺伝的多様性を解明することで,藻場の重点保全区域の策定や革新的な保全方法を提案していきたいと考えています。