章节大纲

    •  スミスマッキンタイヤ採泥器の採泥時の動作を図3に示します。まず、バケットを開けた状態で採泥器を海底に向けて降下させていきます(図3-①)。やがて採泥器が海底に着くとトリガが作動して、解放されたバネの復元力と自重によって口の開いたバケットが海底面に差し込まれます(図3 -②)。ワイヤを巻き上げると、バケットが閉まって堆積物が採取されます(図3-③)。

       ここで紹介した「バケットを海底に差し込む」機構および「バケットを閉じる」機構の詳細をそれぞれ2)-1および2)-2に示します。



    • 図3 採泥時の動作


    • 2)-1 バケットを海底に差し込む機構

       スミスマッキンタイヤ採泥器は、バケットの重みと図2-⑧のバネの復元力を利用してバケットを海底へと差し込みます。図3-②ではバネが復元するところを示しています。図4に復元の様子を詳しく示します。着底板が海底に着くと着底板アームが押し上げられ、バケット支持枠を固定していたトリガフックが外れます。これにより縮まっていたバネが解放されると、バケットが押し下げられて海底へと差し込まれます。



    • 図4 着底板トリガの作動機構

    • 2)-2 バケットを閉じる機構

       海底に差し込まれたバケットを閉じることで堆積物を採取します。バケットが閉じる様子を図5に示します。着底後にウインチワイヤを巻き上げると、閉鎖ワイヤに引っ張られてバケットアームの先端が外側に広がっていきます。バケットアームと連動したバケットはテコの原理によって閉じられ、海底をえぐり取るように堆積物を採取します。バケットが閉じきると、採泥器は閉鎖ワイヤによって吊り上げられます。その後、離底して船上へと運ばれます。


    • 図5 バケットを閉じる機構