섹션 개요

    •  採泥部は自由落下の引き金となる機能を備えた特殊な金具によって吊り下げられます。この金具はテコの原理を利用して採泥部を吊り下げるもので、天秤のような動きをすることから「天秤式トリガ」と呼ばれます。天秤式トリガは支点から遠い位置にある力点にパイロットウェイトを吊り下げ、支点にごく近い位置の作用点で採泥部を吊り下げます(図4)。パイロットウェイトは採泥部の十分の一程度の重さですが、支点から十分に遠い位置に吊り下げるためパイロットウェイト側に天秤が傾きます。


    • 図4 天秤式トリガの仕組み①


    •  パイロットウェイト側に天秤が傾いている状態のとき、採泥部は天秤式トリガに吊り下がった状態で保持されます(図5-a)。パイロットウェイトが海底面に着くなどして力点にかかる力が弱くなると、採泥部側に天秤が傾いて採泥部が切り離されます(図5-b)。


    • 図5 天秤式トリガの仕組み②

      a)トリガ作動前の状態 b)トリガ作動時の状態


    •  ピストンコアラーが着底するとき、多くの場合その衝撃で表層堆積物が吹き飛んでしまいます。図6に示すような小型の柱状採泥器をパイロットウェイトの代わりに着底させ、表層堆積物を別途採取する方法もあります。フレーガーコアラー(図6-a)は採泥管の上部に重錘を取り付けた採泥器で、自重により海底に貫入して表層数十㎝の堆積物を採取します。採泥管下部に取り付けた逆止弁と回収時に閉鎖する上部の蓋の働きによって堆積物を保持し脱落を防ぎます。アシュラ採泥器(図6-b)はマルチプルコアラーと同じ採泥管ユニットを使用し、採取したコアの上下に蓋をして密閉することにより不攪乱で高品質な表層堆積物試料を採取する表層用採泥器です。

    • 図6 パイロットコアラー

      a) フレーガーコアラー

      b)アシュラ採泥器(G.S.型表層採泥器)