採泥管は金属製の継手(接続スリーブ)で複数のパイプを繋ぎ合わせることで、目的とする試料の長さに合わせて調整することができます。また、採取した試料の抜き出しや分割を容易にするため採泥管内部に同じ長さの塩ビ製の筒(インナーチューブ)を装備する場合があります。採泥管を地中に押し込むには、その長さが長くなるほどより大きな力を加える必要があるため、採泥管の長さに応じた重さのメインウェイトを使用します。
採泥管先端部の概略図を図3に示します。ピストンは、採泥管の中を通したワイヤロープ(メインワイヤ)で天秤式トリガと接続されています(図
2)。ピストンにはゴム製のパッキン(Oリング)が組み込まれていて、これが採泥管と密着することによって水密が保たれます。採泥管が堆積物へ突き刺さりやすいよう、採泥管の下端には先端を尖らせた口金(コアビット)を取り付けます。さらに、コアビットの内部に逆止弁(コアキャッチャー)を組み込むことで、採泥管の中に入った堆積物の脱落を防ぎます。