セクションアウトライン

    • イソプレン()は、二重結合を二つもつ炭化水素で化学式はC5H8です。

      植物は、イソプレン単位(  )を骨格にして、カロテンなどの有機物を合成します。イソプレンは揮発性が高いため、光合成時に植物体外へ放出されることが明らかになっています。大気中の植物由来のイソプレンは有機ガス成分として大きな割合を占めています。海洋植物からのイソプレン放出もあり、海洋大気の酸化能力を変えることが考えられています。光合成ができない暗所では、植物はカロテンを分解してエネルギーを得ます。このときにも、イソプレンが放出されると思われます。本研究では、海洋の植物プランクトン群集によるイソプレン生産速度を調べるとともに、暗所生成についても調べています。