事前予測・資源管理の提言へ
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考察:結果1~3を総合して,
「秋に雨が多い年には,春にイカナゴが減る」と予測できるようになりました。(理論的な「風が吹けば桶屋が儲かる」です)
こういった年には,獲り過ぎないように漁獲量を抑制する必要があるといえるでしょう。
図4で示された仔魚の密度はどのように決まるのでしょうか?卵の量は基本的に雌親の総重量に比例しますので,雌親魚の栄養状態が毎年同じなら,親の量で卵の量は決まります。
しかし仔魚の生残率はここで調べたように自然現象によって大きく変動し,人間がコントロールできる余地はありません。
せめて人間ができることは(種苗放流を除けば),獲り過ぎないようにして雌親魚を増やすことだけです。また禁漁すれば雌親魚が高齢・大型化するので,産卵数も増えます。そして仔魚の生残率が高くなる年を待つしかありません。