<動画字幕>オートトロフの継代培養
実験机を正常に保つためにまずエタノールで拭いてください。
それから自分の手もエタノールで滅菌してください。
オートトロフは基本的に嫌気条件で増殖するのでみなさん今まで使っていたような
シリコン栓プラス試験官というものではなくて
ブチルゴムで上は密閉されています。
黒いキャップをして中は密閉されています。
さらに中の気圧は大気圧の3倍の圧力になっていますので
ここに衝撃が加わると割れて爆発します。
なので乱暴に扱わないように気を付けてください。
培養する前にブチルゴムの部分をエタノールで拭いて滅菌してください。
このオートトロフに関してはシリンジと針を使って培養をしていきます。
最初にシリンジ開けてもらって速やかに針に接続してください。
ここちょっとしっかりねじってゆるみの無いようにしてください。
じゃないとここから液が漏れます。
培養する時に守ってもらいたいのがシリンジのプランジャーという部分
白い部分を必ず手のひらで押さえておいてください。
ここをフリーにしておくとロケット状態になって飛ぶので
必ず手のひらで押さえるようにしてください。
押さえた状態で先ほど滅菌した培養液のほうに刺していきます。
この時にゆっくり垂直
針がブチルゴムの真ん中を通るように垂直に刺していただいて
このように圧がかかってくるので2、3回プランジャーを押してあげてください。
それで150㎕の培養液を採ります。
採った後は少し気層の部分100㎕ほど吸ってあげてください。
試験官を水平にして気層の部分を100㎕ほど採ってください。
この状態でゆっくり針を垂直に抜いてください。
今度、培地に接種をしていきます。
ゆっくりプランジャーを押して気層を除いてあげてください。
針先に培養液が出てくればOKです。
このようにしずくが出てくるので、この状態に仕上げてください。
そしてまたプランジャーの部分を手のひらで押さえながら刺して
培養液を入れて入れた後は2、3回プランジャーを押してシリンジの中を洗うようなイメージで押してください。
最後は培養液を全部入れて空気の層だけ2,3回押して何も取らずにゆっくりと抜いてください。
これが1株についての菌の接種の流れになります。
最後、エタノールで拭いてあげてラベルをして55℃でインキュベートという形になります。