單元大綱

    • 海の潮間帯から潮下帯に生息する大型植物(海藻や海草)が主体となった景観的なまとまりを「藻場」と呼ぶ。藻場のうち、種子植物である海草類(アマモなど)が主体となるものは「アマモ場(Seagrass bed)と呼ばれる。アマモ場には多様な動物が生息し、その現存量も大きい。動物各種はアマモ場を生息空間、餌場、隠れ家、産卵場所などさまざまな用途で利用しており、その結果、複雑な種間相互作用が成立している。

      本実習では、環境の異なる厚岸湖・厚岸湾のアマモ場において、同じ方法を用いてアマモ場の動物を採集する。その生物量と種多様性を計測・比較することにより、アマモ場の生物群集のなりたちと変動様式を理解する。