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    • 渦位保存則の例①:海峡など、水が一定方向に一様に流れていると、その水自体は回転していない(相対渦度ζがゼロに近い)。流れの先に凹地があり、流れてきた水が凹地を通過すると、水が引き伸ばされる(Hが大きくなる)。渦位を保存するため、相対渦度(ζ)が大きくなる。渦度の正は地球自転回転方向なので、凹地にはまった水は反時計回りに回転する。その回転が海底まで到達すると、底層エクマン流が発生して海底付近の水を浮上させる効果が働く。そのため、このような地形で局所的な湧昇が発生、栄養豊富な水が表層にもたらされることがある。

      渦位保存則の例②:黒潮の流れも渦位を持っていて、それを保存するように動く。黒潮が日本の南にある伊豆海嶺を超えるとき、黒潮のHが小さくなるので、流路が南へ移動したり(fを小さく)、時計回りの回転を強くしたり(ζを小さく)する。これが大蛇行を生じる原因である。